『玉藻公園』とは?
香川県高松市の中心部にある『玉藻公園』は江戸時代に高松城があったところです。
高松城は戦国時代末期に「豊臣秀吉」から讃岐国を任された生駒氏が築城したお城です。
石垣の上に28mもの高さの天守閣があり、水面から最高で41.6mの高さとなり、当時としては巨大な建築物だったようです。
日本3大水城のひとつに数えられていました。
明治時代に入って、明治政府により取り壊されることになりました。
今は「高松城」の天守閣はないが、石垣や櫓は現存しており、中の趣はお城そのもの。
高松城の濠の水はすべて海水で、淡水魚の鯉が泳いでいるのではなく海水魚の鯛が泳いでいる珍しいお城。こういった形式の城は日本で高松城だけである。
『玉藻公園』内にある「披雲閣」とは?
現在の「披雲閣」は大正三年に建てられたものです。
それ以前は、松平家の住居として使用されていました。その当時の「披雲閣」は今よりも2倍ほど大きな邸宅だったそうです。
「披雲閣」の北側棟の屋根は「反り屋根」で、南側棟は「むくり屋根」仕様で珍しい。
昭和30年代までは「披雲閣」の2階は天皇など要人専用の宿泊先として使用されていました。(今は2階は一般人立入禁止で年に何回か見学できる日がある)
「披雲閣」にある部屋には、それぞれ木の名前が付いています。
部屋の前には、その名前に付けられた植物をメインとした枯山水の庭園があります。
おしゃれ。
「披雲閣」の中でも大広間である「蘇鉄の間」はなんと50畳もあります。
出来るだけ柱の数を少なくする仕様のため、屋根は「トラス構造」となっています。
「蘇鉄の間」以外にも大広間がいくつかあります。
「披雲閣」の建具に使われているガラスも珍しいもので現代の「フロートガラス」ではなく、手吹きガラス製法で作られた「板ガラス」です。